目がピクピクする原因
①ストレス
ストレスが原因のけいれんは、眼瞼ミオキミアと言い、目を休めると症状が改善します。
②まぶたの神経の病気
まぶたの運動をつかさどる神経の異常興奮による病態を眼瞼けいれんと言います。自律的もしくはリズミカルにまばたきをすることができずに、酷い場合は目を開けていられず目をずっと閉じたままとなります。 治療には、ボツリヌス療法と手術治療があります。
③脳の病気
脳腫瘍などの脳の病気の場合にも、目がピクピクする症状が現れることがあります。
考えられる病気
眼瞼ミオキミア
眼の周りの筋肉である眼輪筋が、不随意にぴくぴく虫が這うように波打って動く病気です。 下まぶたにおこることがほとんどです。 だいたい短時間でおさまりますが、繰り返すことが多いです。
症状
疲れたときなど、片側の下まぶたがピクピクと動きます。眼瞼けいれんとは異なり、けいれんの持続時間が長く、不規則で動きが小さいというのが大きな特徴です。
軽い疾患のため、疲れが取れると次第に治っていきます。
眼瞼の一部の筋肉が動くだけで、ほかの部位に拡大したりしません。
原因
心身のストレスが影響するほか、コーヒーなどの刺激物や薬剤摂取によっても症状が強く現れる場合があります。また、
パソコンやタブレットなどの画面を長時間見ることで起こる眼精疲労や、寝不足のときなども一時的に症状が現れるとされています。
治療
対策
目を酷使しないことが一番です。パソコンやゲームなどで目が疲れている場合は、合間に休憩を入れるなどの工夫をして、なるべく長時間使用しないように注意しましょう。
また、十分な睡眠と、マッサージ、ホットパックなど血流を促すことも疲れ目に有効です。
眼瞼痙攣
眼瞼痙攣とは目の周囲の筋肉が収縮して、目が開きにくくなる疾患を眼瞼痙攣と言います。
意思とは別に筋肉が収縮してしまうジストニアと考えられています。
まぶたがピクピクするする眼瞼ミオキミアとは全く異なる疾患です。
症状
眩しさ・目を開けていられない・ものにぶつかりやすいなどの症状が見られます。
目をギューッとつぶるような目の閉じ方で、目を開けにくくなります。
ドライアイを併発することが多く、軽度の場合はまぶたの不快感、まぶしく感じる、まばたきが多くなる、目をつぶっているほうが楽、目が乾くなどの症状が出現し、ドライアイとの区別がつきにくいのが特徴です。目が開けにくく、眉間にシワを寄せた表情となり、病状が進行すると口をすぼめるような不随意運動が目立つ、メージュ症候群と呼ばれるようになります。
治療
眼輪筋が意思と関係なく過度に収縮して目が開けにくくなることを防ぐために、ボツリヌス毒素から製剤化された注射薬を、決まった量だけ目の周囲の筋肉に注射し、けいれんを抑制します。この治療は認定医(ボトックス認定医)が行う必要がありますが、伊丹中央眼科には認定医が複数勤務し、また、保険適応で行うことができます。なお、特別な副作用は見られませんが、注射量が多いと目が閉じにくくなります。